本日は、スタイリストさんの家で器の撮影の日。ここは都心のマンション。高台なので6階でも遠くまで見晴らせる。普段は東京の低いエリアを徘徊している私としては、この眺めは見慣れない風景だ。根津美術館の瓦屋根が美しく、敷地内のイチョウの紅葉が始まっていて、小さな秋を見つけた気分。この手前の眺めは誰しもがほっとする眺めではないだろうか。それに比べて、奥の眺めはずいぶん雑多だ。
左に六本木ヒルズがそびえている。いまのところランドマークを気取れてはいるが、これが右の方にニョキニョキ建っていくはずだからその価値は薄まり、空はただただ狭まっていく。
超高層は嫌いだしそもそも老朽化した建物を10階ほどで建て替えていけばまかなえる需要だと思っているが、つくるにしても何かデザインが違う気がする。きっと100年持つ頑丈なつくりをしているはずなのだから、100年飽きないデザインがきっとあるはずとおもうのだ。綺麗にまとめようと思ったのに、また超高層の悪口になってしまった。