近頃、杉浦日向子ばかり読んで、江戸を夢想している。 副編集長に借りた「百日紅」でスイッチが入ってしまった。 一巻、二巻、三巻とあり「この続きも貸して」と言うと、 「死んでしまったのでこの先はもうない」と返された。 せめてもと、他の作品を読みあさっている。 江戸の風俗を「よっこら すうすう はあはあ」と、描いた人である。 去年急逝した、享年46歳。まことに惜しい。 このころの日本はいいな。江戸とは気が合いそうだ。 最近、『美しい国へ』を書いた人が首相になった。 愛国心は法律で規定するもんではないと思う。 自然とわき上がるものだ。 さんざんぱら日本の美しいものを消した党の人だい。 どの口が言いやがんでぇ、べらんめいっ。 杉浦日向子を読んでいると、粋と野暮、について考えたくなる。 江戸文化は一言で言うと粋の文化。 エッセイでは、政治家はみんな野暮 と書いている。 粋は庶民の意地でありプライドなのだ。 粋とは、大まかに言うと以下の三つに集約されるらしい 一、つやっぽさ 二、意気地(反抗精神) 三、あきらめ(諦観) 二,三が相反するようで面白い。 身近な江戸っ子(=向島出身)が、まさにこのタイプだと思いにんまりする。 美しい国・江戸は跡形もないけれど、精神はかろうじて生きているみたいだ。 粋について語るほど野暮なもんはない、らしいからこの辺で。
by ikenouchimiwa
| 2006-09-21 23:11
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